最先端のリンパドレナージュとは➀

リンパドレナージュとは、素手で皮膚に直接触れて、全身に流れているリンパ液の流れを活性化させる手技です。リンパ液の流れを活性化させることで、体内に蓄積された不要な老廃物を体外に排出することをサポートできます。医療業界における治療法の一つを指す場合は「医療リンパドレナージ」と呼ばれ、「医療リンパドレナージセラピスト」はチーム医療の場で広く活躍しています。
そもそもリンパは、体内に蓄積された不要な老廃物を排出したり、体内に侵出した有害な細菌やウイルスから体を守ったりする役割を持っています。しかし、ストレスや疲労、冷えによってリンパ液の流れは滞ってしまい、担っていた役割を果たせないことが特徴です。リンパドレナージュによってリンパ液の流れを活性化させることで、身体機能の向上やリラクゼーション効果、美容効果が期待できます。健康面・美容面どちらにもよい影響を与えるため、幅広い業界でリンパドレナージュの手法が用いられています。
リンパドレナージュとマッサージの違い
素手で身体や皮膚に直接触れ、リンパ液にアプローチをかける手技には、リンパドレナージュ以外にもリンパマッサージがあります。リンパドレナージュとマッサージは混合されやすく、同じ意味として用いる方も多いでしょう。しかし、リンパドレナージュとマッサージには明確な違いが存在します。
リンパドレナージュは肌や皮膚を「さする」ことが基本である一方、マッサージは「圧をかける」ことが基本です。リンパドレナージュで痛みを感じることはありませんが、マッサージは痛みを伴う施術であることも特徴と言えるでしょう。
広告などで「マッサージ」と表現できるのは、あん摩マッサージ指圧師の国家資格保有者のみです。無資格者が「マッサージ」と称して施術を行うと、あん摩マッサージ指圧師しか行えない施術を行っているとみなされるおそれがあることに注意していくのが宜しいかと思います。
あくまでもセラピーと捉え、薬や手術を使用しない治療法として考察し、身体に効果がある治療法と捉えていきます。身体面に効果がある治療方法と精神面に効果がある治療方法に分類されますから、最近では「癒し」を目的としたセラピーと言う言い方の法が分りやすいです。
ココロとカラダの繋がりは、医者に指導されるような領域ではなく、あくまでも自分自身であり一人一人が、それぞれに必要な範囲で統合していくものだと日々痛感しています。そう気づき始めた仲間と一緒に、セラピストの未来を先取りする最先端セルフケアを創っていけたらいいなと思っています。失敗や経験を積みながら試行錯誤して最先端の技法やケア方法を作り出し一つの教科書を作り上げました。何だかいつも生徒さんやお客様に勇気と希望を頂いている次第です。

講師:水野かよ